社長の本音 No.198



ここに来て中小企業の倒産がコロナ禍を上回るペースで増えています。
新型コロナの感染法上の分類が「5類」に移行後も、業界によっては期待していたほど業績が戻っていない事が大きな要因です。さらに、中小企業向けの「ゼロゼロ融資」の返済が本格的に始まった事や円安による値上げから消費マインドが下がっている事、福島の処理水等不透明な状況が続いています。ただ、日本経済全体としては昨年と比較してムードは良くなっています。


当社のメイン催事「年輪祭」を8月31日から9月6日までの変則日程で実施致しました。
昨年を上回るご来社はありましたが、コロナ前には戻っていません。得意先の「とり合えず月初めは問屋回り」というビジネススタイルは戻ってこないのかもしれません。


今期7月まではまずまずの業績で進んで来ましたが、8月は今期になって初めて売上・売上総利益ともに昨年を下回りました
昨年は大手お得意先の特需があり当初から苦戦は予測していましたが、効果的な差額対策を打つことは出来ませんでした。


8月の実績は昨年対比で売上89.4%、売上総利益88.2%、商品在庫117.2%、営業費97.5%で大苦戦と月となりました。
商品的に特に苦戦したのが帯締め、帯揚げ、ゾーリバック等の和装小物、地域的には東海地域です。
一方、商品的に好調だったのは着付け小物、和装肌着でした、地域的には近畿圏です。


4月から8月の通期の実績は昨年対比で売上113.5%、売上総利益110.8%、営業費109.5%で増収増益は維持しています。

8月を振り返りますと6月・7月に引き続き日々の電話やご来社が少なく静かな1ヶ月となりました。
専門店様、チェーン店様ともに店頭での夏物商品の動きが鈍い事が予測できます。
そして極暑が続いたことで展示会の集客も悪い月となりました。また7月までは大手のネット先様やレンタル店様の受注分のまとまった出荷があり昨年を上回る数字が出来ましたが、8月はそういった出荷も少なく打つ手なしの状況でした。
卸売りの場合は例年の事ですが、8月はお盆休みもあり営業日数が少ない事から先行受注のウエイトを増やさなければ予算達成は難しく感じます。


過日、NHKの元アナウンサーの方の講演で、言葉をもっと意識して誓いなさいという話の中で「聴いた言葉が心を作る、発した言葉が未来を作る」というメッセージを頂きました。心に残る言葉でした。


引き続きご指導、ご協力よろしくお願い致します。

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