社長の本音 NO.214

皆様、明けましておめでとうございます。

昨年は元旦から地震、事故、火事と様々な事が起こりましたが、今年は平穏な年明けとなりホッとしています。

日本経済は高い水準の賃上げ率や過去最高の企業収益に伴う堅調な設備投資などを背景に緩やかな回復を続けています。
そして過去30年のデフレから脱却するチャンスを迎えています。デフレマインドを払拭し賃金と物価が上がり個人消費につながることが求められています。

一方、和装業界は伸び悩んでいます。和装上場企業の中間決算が発表されましたが厳しい状況です。業界全体、逆風が続いている中で成長戦略を目指すためには先行投資をしなければ突破口を開くことはできません。当然売上、利益を生むための先行投資とともに人材育成に対しても前向きな取り組みをして行きたいと思います。

12月の業績ですが、昨年対比で売上95.4%・売上総利益97.7%・商品在庫94.8%・営業費111.59%という成績で終わりました。売上、売上総利益ともに3ヶ月連続で昨年実績を下回りました。

12月を振り返りますとここ数年の傾向ですが、駆け込みの和装小物の注文が少なく非常に静かな年末となりました。
そして12月に関しても先行受注の数字のウエイトが高まっています。
商品的には特に帯〆、帯揚げ、草履バックなどの和装小物が苦戦しました。地域的には東日本、関西圏が苦戦しています。

4月から12月の通期実績は昨年対比で売上107.7%・売上総利益103.0%・営業費105.9%です。
売上は予算達成していますが、売上総利益の伸び幅は縮まっています。

今年の和光の目標は未知の分野に挑戦です。
そして企業において未知の分野に挑戦して成功した良いお手本が日本を代表する衛生用品のメーカーであるユニ・チャームです。ユニ・チャームの前身は建築資材を製造販売する会社でしたが、オーナーが米国視察旅行でスーパーマーケットの山積みの生理用品売り場を見て衝撃を受け、生理用品の製造販売を始めました。その後、生理用品で培ってきた技術を強みにしてベビー用紙おむつから大人用紙パンツ、そしてペット用紙おむつへと事業分野を拡充させ、現在は更に美容向けや清掃用商品など時代のニーズの変化に対応しながら成長を続けています。

消費者のライフスタイルの変化と共に必ず発生するマーケットを発見して、商品やサービスを提供していきたいと思います。

引き続きご指導、ご協力よろしくお願い致します。

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