社長の本音 NO.152
当社にとって最も数字の大きな10月が終わりました。
9月、消費税の増税前の駆け込みが予想以上にあり久々に売上、利益共に予算を達成した事から10月の落ち込みはある程度予測していましたが結果としてここ数年では最悪の成績で終わりました。
10月の実績は昨年対比で売上77.1%、売上総利益70.2%、商品在庫102.2%、営業費103.4%という数字で終わりました。
一昨年からダウンした昨年実績を今年、下回った事を踏まえ当社のメイン催事である「創業祭」のあり方を見直す時期に来ているように感じています。
4月から10月の通期実績は昨対で売上97.0%、売上総利益100.5%、営業費103.5%という状況で、通期実績で売上は昨年を割り込みました。
10月の大手百貨店の売上は昨対で20%前後のダウン、そして新車の国内の販売車数も昨対24.9%ダウンで過去最低の数字との発表がありました。
消費税の駆け込みの反動や天候不順が大きな要因と言われていますが消費税増税の影響が今後どこまで出てくるかが不透明です。
一方、ここ数年言われていますが消費マインドが「モノ消費」から「コト消費」に移行している事がベースになっているかも知れません。
厳しい状況の中で和装業界に追い風の話題としましては10月22日に執り行われました「即位正殿の儀」を始めとする皇室の様々な行事があげられます。
一連の行事をテレビで見て明らかに皇室に対して尊敬と好意を持っている国民が増えていると感じました。
また若い女性が日本の文化や伝統に対する興味が深くなっているように思います。
今年の子供の名前ランキングを見ても「葵」や「紬」といった和風な名前が増えているとの発表がありました。特に若い人の「和」 に対する憧れや興味をもっともっと大切にして着物ファンを増やして行きたいと思います。
11月は名古屋店のオープンや昨年にない京都での展示会を予定しています。10月の落ち込みを少しずつ挽回したいと思います。
引き続きご指導、ご協力よろしくお願い致します。